『縁切り』を行っていきました。
『縁切り』とは コロニアル瓦の塗装の際の必須の作業です。
コロニアル瓦とは、セメントや繊維をこのような薄くて軽い板状に加工した屋根材です。
1枚あたりは タタミ1畳くらいの大きさで、屋根に敷きつめ、
釘や接着剤で固定して使われています。
コロニアルは、今日 日本の住宅の屋根材としては、もっとも普及しているそうです。
弊社への屋根塗装のご依頼も コロニアル瓦屋根が最も多く感じます。
コロニアル瓦の屋根は、板が張り合わされた見た目をしています。
コロニアルは「スレート」「カラーベスト」と呼ばれることもありますが
基本的には同じものです。
薄くて軽いという特徴から
風雨・日光に常にさらされ 割れやすい・反りやすい という特徴があります。
反りやすい という事から 重なり部分の隙間がぴったりと重なってしまい
雨水の逃げ道がつぶれてしまいがちですので これを放っておくと 雨水が瓦下へたまり
逃げ道がなく 建物内へ滲み込み 雨漏りとなって
付帯の腐食やカビ発生へと繋がってしまい シロアリ問題にまで進んでしまうと
大変です。
そうならないためにも コロニアル瓦の屋根には『縁切り』の作業は必須なのです。
タスペーサーという小さくてポリカーボネート製の半永久的に使用できる丈夫な部材を
1枚1枚のコロニアル瓦の重なり部分へ挟み込み 2~4mmの隙間を確実に確保します。
そして 『縁切り作業』が終わりましたら もう一度セミフロンルーフスーパーⅡ遮熱
を塗装して 屋根の塗装を完成させていきました。
セミフロンルーフスーパーⅡ遮熱は、
弱溶剤無機フッ素塗料です。
熱や紫外線に安定な無機の特長である優れた耐候性・耐汚染性と
有機の特長である耐屈曲性・耐クラック性双方を兼ね備えた塗料です。
遮熱機能を持つことで、熱劣化などの劣化要因から長期間建物の保護機能を保ちます。
超高耐候性能を持つため、メンテナンス周期の延長が可能になります。
主成分が無機質なので、難燃性に優れています。
耐酸、耐アルカリ性、耐屈曲性、耐クラック性に優れています。
という素晴らしい塗料です。
大屋根・下屋根ともに 屋根の完成です。
帯板の塗装も仕上がり
エアコンホースカバーの塗装も仕上げ
各付帯部の塗装も『上塗り』へと進んでいきました。
濃いブラウンで 印象を引き締めます。
残りの作業も残りわずかですが 最後まで よろしくお願いいたします。