2017年7月21日(金)の作業内容
↑ 本日の作業内容は、昨日に引き続き 旧シーリングの撤去と
新しくシーリングを打ち込むための下準備。シーリング打ち込み作業です。
↑昨日は、機械のカッターで 旧シーリングを抜き取るための切れ目を入れて
大まかに撤去をしていきましたが やはり 目地の量側面に
旧シーリングが残ってしまいます。
それを 本日は 手持ちカッターで細かく手作業で全て
旧シーリング材の残りがないように 撤去していき
上のようにすべての目地をきれいにしていきました。
旧シーリングの撤去が完了しましたら 目地の両脇に 専用の紙テープで養生。
上から塗装をするとはいえ シーリングの打ち込みを美しくまっすぐに仕上げるため
外壁材の凹凸に合わせぴったりと隙間なく押し込みながら
新しく打ち込むシーリング材が滲まないように
しっかり張り付けていきます。
なので タカくんも真剣なまなざし‼
親方には カメラ目線の笑顔頂きました
全ての目地に養生をしましたら
↑こちらの ボンドブレーカー と ↑こちらの バックアップ材
目地の背面に密着させてしまう 3面接着を回避するという目的で、
目地背面に張貼りつけて『二面接着』とするテープ状の材料のことをいいます。
これらを『絶縁テープ』とも言います。
国交省の建築工事共通仕様書でも、『絶縁テープ』とは
紙、布、プラスチックフィルム等の粘着テープで、
シーリング材と接着しないものとする とされています。
ボンドブレーカーは、基本的に目地が深くない場合に使用し
バックアップ材は、目地が深い時に使用します。
目地の深さで使い分けるだけで 用途、意味合いは同じです。
外壁目地のシーリングは『二面接着が原則です。』
目地には、建物の部材の温度の動きによる伸縮や、建物の揺れ、
歪みなどによる シーリング材に対する 「かすかな動き」が常にあります。
外壁材の目地に弾力のあります健全なシーリングは この動きに追従してくれます。
このシーリングを三面接着にしてしまいますと、シーリング材が自由に動けず、
「かすかな動きへの追従と緩衝」という
シーリング材本来の役割を果たせなってしまいます。
そうなってしまいますと シーリング材の剥れ、断裂やひび割れ等を
引き起こしてしまいう原因や、
シーリング材が「かすかな動きへの追従と緩衝」を十分に果たせないということは
外壁材などへの痛みにもつながり 雨漏りなどの原因にもなりうるのです。
(両方ともテープとは言いましても ほとんど接着性はありませんので
2面接着を可能にするテープなのです。)
と、長い説明になってしまいましたが
やはり この作業も シーリングを打ち込み 塗装をしてしまえば
しっかりやっているのか どうなのか わからなくなってしまう
見えない作業ですが 建物を守るためには 大変重要な作業となります。
外壁材がサイディングのお宅は お塗り替え時 注意をしてください。
そして 今度は 2面接着を可能にした目地内部に
しっかりと確実に2面接着状態でシーリングを密着させるため
下塗りとして専用のボンドをたっぷりすべての目地に塗布します。
ボンドを塗布しましたら
いよいよ シーリング材の登場です。
塗装をする際のシーリング材は 必ず ノンブリートタイプのシーリング材ですよ!
そして このノンブリードタイプにシーリング材の主剤と硬化剤を
しっかりと既定の時間攪拌し、むらのないようにします。
そして目地に打ち込み 専用のへらで 空気を押し出すように押し込み均していきます。
そうしましたら 硬化剤が入っていますので乾燥し始めるのが早いです。
いち早く養生を撤去します。
効果が始まってから 紙テープを撤去しますと固まりかけたシーリングが
ゴムのように紙テープについてきて ほんとに汚い仕上がりになって
修正の使用がなくなってしまいますので へらで均したら すぐに撤去です!
そうしますと右のように まっすぐ美しい2面接着のシーリング打ち代えが
完成するのです。
同じ要領で 建物すべての目地や、シーリングを打ち込む個所に施工していきます。
やはり 塗装工事は、見えなくなってしまう下処理が大変重要なのです。
仕上がりだけ美しく仕上がっても 建物のお塗り替え工事とは
建物を健全により長く保つために行うものだと思います。
そのためには 本当に建物を守るためになる施工が大切です。
そうした施工をしていれば 自ずと美観はついてきます
明日も お騒がせいたしますが よろしくお願いいたします。