屋根塗装は昨日『中塗り』まで完成しておりますので
本日は まず『縁切り』タスペーサーを設置していきました。
タスペーサーとは、
コロニアル瓦の重なり部分へ一枚の瓦につき
約二枚この小さいけれどとっても強固な部材
ポリカーボネート製のタスペーサーを挟みこんでいきます。
(半永久的に使用できますので次回のお塗り替えで
『縁切り』作業が不要になることが期待できます。)
コロニアル瓦のお塗り替えには
必ず『縁切り』という作業が必要です。
しっかりと塗膜に厚みを付け塗装をしますので
コロニアル瓦の重なり部分にもしっかりと塗装しますので
コロニアル瓦の重なり部分に必要な”隙間“がふさがってしまいがちです。
塗装した後を確認して
ふさがっていれば そのふさがりをカッターなどで分離して
(ここまでの作業でも『縁切り』といいますが)
弊社では その作業の後にこのタスペーサーを設置して
この3~5mmの隙間を確保、保持することをおススメしています。
なぜかといいますと この隙間を保持するということが
建物を屋根からの雨漏りから守るために 大変重要だからです。
まだ 新築時ですと コロニアル瓦の重なりにしっかりと隙間があり
雨水がとどまることがなく コロニアル瓦の下を通り抜けて 雨樋へ流れてくれますが
コロニアル瓦が経年の風雨紫外線により
劣化し始めると反ってくることがほとんどです。
そうしますと隙間が塞がってきます。
コロニアル瓦が横に並ぶ『縦目地』から浸入した雨水が
コロニアル瓦が上下重なる部分からの 雨水の逃げ道が塞がりますと
排水できなくなり、コロニアル瓦裏面に水分が溜まってしまいます。
毛細管現象と呼ばれる現象によって、
屋根下地材(屋根の下にある木材部分)の腐朽(ふきゅう)・雨漏りの原因
となってしまいます。
←※写真はお借りしています。
このようになってしまうことを防ぐため 小さな作業ではありますが
『縁切り』タスペーサー工法は大変重要な作業です。
又 木材が腐朽してしまいますと シロアリの大好物でもありますので
そちらの心配も出てきてしまいます。
完成してしまえば しっかり施工したか分からなくなってしまう
見えない作業を確実にしっかりとすることが 建物を守るために重要となります。
『上塗り』として 2回の屋根 1回の屋根の全体に
タスペーサーを設置した後に セミフロンルーフⅡ遮熱の2回目塗装
『上塗り』の作業をして屋根の塗装を完成させていきました。
本日の写真は 手元の物しか撮ることができませんでしたので
明日 完成の様子をワイドな写真で撮影したいと思います。