ですが、予定をちょっと変更して、外壁の1階と2階の間に帯板があり
目地に区切りがありますので、
本日は、2階のみシーリング打ちの作業まで完成させていきました。
まずは、先日 古いシーリングを全て撤去した目地(溝)の底部に
『絶縁テープ』を貼っていく作業をしていきます。
建物の揺れや歪み,温度差によるサイディングの伸縮を吸収するため,
サイディングの目地部分は動くように出来ています。
そのような“動く継目”を作るには、新しいゴムや、こんにゃくのように
柔軟なシーリング材を使用するだけでなく、
動きやすいようにしておく仕組みが大切です。
そのためには、シーリングの「2面接着」です
サイディング同士の継目(目地)を2面接着にするために,
上の写真のような「絶縁テープ」(またの名をボンドブレーカー)や、
目地が深い溝の場合は、下の写真の「バックアップ材」が入れられています。
目地の側面の2面にしっかりシーリング材を接着させ、
目地底には接着させないことです。
2面接着は、シーリング材が建物の伸縮に追従できるように配慮した
工法で、2面接着にするためにバックアップ材やボンドブレーカーを設置します。
シーリング材を打ち込む前に
シーリングがきれいなラインに仕上がるように、
目地以外にシーリング材が付かないように 紙テープで養生をしていきます。
シーリング材が、確実に密着するように ボンドの役割をする
シールプライマーを、シーリングを打ち込む目地の側面
窓周りのシーリング打ち部分・帯板上部などにたっぷり塗っていきます。
このプライマーは、適度に乾燥することによって強いボンド性を発揮します。
シーリング材には、大まかに、硬い物性、
軟らかい物性という2種類に
分別されるのですが、軟らかいものの方が、
動きなどの負担に対して、
吸収をしてくれますので、乾燥しても
新しい輪ゴムや、こんにゃくのように
柔らかいシーリング材を使います。
そして、ノンブリードタイプ
という特徴もあり、
上から塗装をしても、経年による
塗膜への変色の影響を与えません。
ブリードというのは,
シーリング材に含まれている成分が
塗装を変質させて汚れを生じることです。
「ノンブリード」でないシーリング材を使用したために,
シーリング部分の上の塗装だけがくっきりと変色(ブリード)
してしまっている実例です。
シーリング材の材料をしっかり混ぜてから
しっかり混ぜ合わせたシーリング材を打ち込んでいき、
専用のへらで、ムラなく抑え入れ込み均していきます。
へらで均したら 乾燥が始まる前に 養生の紙テープをすぐに剥していきます。
少しでも乾燥が始まると、少し乾燥した下地シーリングが
ゴムのように伸びて 紙テープに伸びてついてきてしまい
仕上がりが美しくなくなってしまうので シーリング材を混ぜ合わせてから
打ち込み、均し、紙テープを剥ぎ取る一連の作業は、
チームワークと手際が大切な作業となります。
これで、2階全体のシーリング打ち替えの作業が完成しました。
次回は、1階のシーリング打ち替えを、今日と同じ作業をして仕上げていきます。
明日も 張り切って作業をさせて頂きます!よろしくおねがいします!!